UAG QUALITY Vol.5 A-FRAME TRUCKSにより、すべてが揃った。
UAG STORY
-Collaboration with VANTAN-
好きを、仕事にすること。
指スケのデザインコンペを開催。
はじまりは、クリエイティブ分野に特化した専門スクールVANTANの細井様から、「指スケについて生徒たちに話をしてほしい」と声をかけてもらったこと。UAG F.B代表の神田はVANTANスポーツ・デザイン学科の特別講師として、指スケブランドを立ち上げた経緯や思いを語った。生徒たちはみんなスケボーが大好きで、スケボーに関わることを仕事にしたい人たち。熱心に耳を傾けていたのはもちろん、講義のあとに指スケを渡すと夢中になって楽しんでいた。それから何カ月かして再び細井様から声をかけてもらう。そして、「今度は指スケのデザインコンペをしましょう!」と盛り上がった。
優秀作品はUAG F.Bで商品化。
指スケデッキのデザインを考えるコンペを、VANTANの東京と大阪それぞれの校舎で開催。優秀作品は実際にUAG F.Bで商品化して販売する。生徒たちはそれぞれ趣向を凝らしたデザインを提出。もともとは1つだけを選ぶ予定だったが、神田が「これはおもしろい」と感じた3つを優秀作品に選んだ。ビジネス的な観点から、何の絵か分からないような抽象的なものではなく、意図が伝わるデザインを選定。選ばれたデザインは指スケになり、11月中旬に発売予定。校舎に展示もされる予定だ。
優秀作品と生徒のコメント
作品1 幸 空さん
・作品のポイント
ご当地×ことわざをテーマに、通天閣と「曲肱の楽しみ」という言葉で、昔ながらのシンボルとアンダーグラウンド感を表現しました。
・商品化の感想
高校生活の中で思うような表現ができずに苦しかったこともありましたが、自分の作品をいろんな人が使ってもらえると思うとすごく嬉しいです。
作品2 片岡 波玖さん
・作品のポイント
カラーコーンはスケボーで最初にやる基礎のイメージ。これから指スケをはじめる人に、このデッキでやってもらいたくて、このデザインにしました。
・商品化の感想
正直に嬉しい。家族やバイト先などまわりの人が買うと言ってくれた。世の中に自分のデッキで遊んでくれる人がたくさんいたらいいなと思う。
作品3 江尻 賢一さん
・作品のポイント
目は、その人の印象をつくるものであり、いちばん最初に見る部分。今回はそこに注目して、インパクトのあるデザインにしました。
・商品化の感想
自分のデザインが選ばれてとても嬉しいです。この経験をこれから他のブランドやさまざまなことにつなげていきたいです。
優秀作品の3点は2023年11月20日より販売いたします。
VANTAN × UAG F.B 特別対談
ANTANのスポーツ・デザイン学科の細井様とUAG F.B代表の神田が、
今回の取り組みの経緯や思いについて語り合いました。
そもそもの出会いは?
神田:もともとはVANTANのスケボー講師の方とUAG F.Bチームライダーのタカシがつながっていたんですよね。そういう縁もあって、細井さんから「指スケについて生徒たちに話をしてほしい」と声をかけてもらって。
細井様(以下、敬称略):VANTANは「世界で一番、社会に近いスクールを創る」というビジョンがあり、好きなことを仕事につなげていこうというのがコンセプトです。そこで、同じように好きな指スケにこだわり、ビジネスにしている神田さんを生徒たちに紹介したいと思ったんです。
神田:とても貴重な経験をさせてもらいました。授業では、生徒たちに何か感じてもらえたらいいなと思い、これまで自分がやってきたこと、その時々で思ったことを話しました。
今回の取り組みへの思いは?
細井:「好きなことを仕事にしよう」というのは生徒にストレートに言うだけでは響かないんです。ですから今回、それを体現している神田さんに、具体的なエピソードや実感を話してもらいました。リアルな言葉が生徒たちに響いたと思いますし、良い出会いになったのではないかと思います。
神田:生徒たちは、授業の話にも、実際の指スケにも興味を持ってくれた様子でした。デッキのデザイン案も思っていたよりもたくさん考えてくれましたね。
細井:生徒たちはスケボーをしていく中で、クリエイティブな感性が磨かれていきます。デザイン、イラスト、ファッション、音楽、SNS、動画制作など、それぞれが好きになり、伸びてきた才能が仕事につながると良いと思っています。スケボーのプロの道だけでなく、スケータースタイルのショップを開いたり、スケボーの映像を撮影するフィルマーになったり。日本は仕事と好きなことが結びつかないことが多い社会ですが、そこを結びつけたい。「好きなことをやっても食べていける」と感じてほしいんです。
神田:そうですね。私は金属を真っ直ぐにする職人でもあります。わずか0.01ミリを動かす世界ですが、それができるようになったのも、できないことが悔しくて、できるまで突きつめる性格だからかなと。金属矯正の会社立ち上げから、誰かに教えてもらうわけでもなく、毎日夜遅くまで研究して挑戦してを繰り返してきました。指スケもやると決めてからは毎日、真剣に向き合って奮闘しています。
細井:神田さんの仕事に対する真摯な姿勢が、生徒たちに伝わったと思います。
神田:UAG F.Bは、何もないところからはじめて、挑戦して失敗して、また挑戦して失敗しての繰り返し。大変なことは必ずあるし、音を上げそうになることもある。でも、それまで向き合ってきたことは、必ず何かの結果につながると思います。その積み重ねが今の自分、未来の自分を作っていくんだ。私はそんな気持ちで働いています。そういう思いが少しでも感じてもらえたのであれば嬉しいです。
今後についての思いは?
細井:指スケは、誰でもできるじゃないですか。おじいちゃんおばあちゃんも、小さな子どももできる。スケボーをする人たちだけでなく、「みんなが楽しめるもの」にしたいというUAG F.Bのビジョンには強く共感しています。そういう文化をつくるために、また機会があればぜひ何か一緒にやりたいです。
神田:UAG F.Bを続けることでいろんな人と出会い、仲間が増えていきました。人との出会いやつながり、もっと言えば人生の楽しみ方。こんなに小さな指スケだけど、大きな可能性がつまっているんですよね。そういうことを感じられるものづくりや場所づくり、文化づくりをしていきたいと思っています。
細井&神田:今回はありがとうございました!