指づくりへの想いとこだわりを紹介する「UAG QUALITY」。
高品質な素材、高精度な製法による、 UAG F.Bならではのクオリティを感じてください。


 

はじまりは、自分の指を楽しませるために。

「指スケをもっと楽しむために、自分でデッキをつくりたい」そう思い立ったのが、UAG F.Bのはじまり。2019年、海外の指スケサイトなどを参考に、見よう見まねで金型をつくり、木材をはめ込んだ。そして、今見ると左右非対称でどうしようもない、けれども愛おしい、記念すべき第1号が誕生した。以来、ひたすらデッキをつくる日々。自分でつくったデッキで遊ぶのはもちろん楽しかったが、つくること自体を心から楽しんでいた。「いつか、世界中のすべての指を楽しませたい」その願いを叶えるために、「UAG PRIDECK」の名の通り、指づくり職人のプライドをかけた挑戦は、はじまったばかりだ。

5層から7層へ、より「感じる」デッキを。

最初につくったのは、世界の指スケで主流の木材を5層重ねたタイプ。「PRIDECK 5」は、軽くて扱いやすく、これからはじめる人にオススメ。そして、近年少しずつ登場してきたのが、本物のスケボーのデッキと同じ、木材を7層重ねたタイプ。UAG F.Bが開発した「PRIDECK 7」は、5層タイプよりも木材2枚分、厚さで言うと1mm分、指にしっかりとした重みを感じることができる。言い換えると、本物のスケボーに近い、より「リアル」な感覚を味わうことができる。

デッキづくりの最初のこだわりは、素材選び。指スケは弾きの良さが命なので、数ある木材の中でも弾きの良いカナディアンメープルを採用。木目が縦方向のものと、横方向のものを交互に貼り合わせることで、デッキの強度を高めている。そうすることで、割り箸より薄いデッキでも、衝撃により折れにくく、湿気による変形もしにくくなる。

染めにも、プレスにも、こだわる。

良質なカナディアンメープルの木材を、1枚1枚丁寧に、3週間程かけて染めていく。そして、発色良く染め上がったら、今度は数カ月かけてじっくりと乾燥させる。ペンキを塗るのではなく、染料で染めているので、美しい色が付きながら、木目の美しさをそのまま残すことができる。「UAG PRIDECK」は、このように木材を染め上げる「カラード」と、「UAG SPRAY」と呼ばれる木材にデザインをスプレー塗装する「スプレー」の2ラインで展開している。

染料がしっかりと乾燥した後は、仕上がりの美しい木材だけを厳選し、接着剤をムラのないように塗り、数日かけてプレスする「コールドプレス製法」。時間をかけて圧着することで、柔軟性に優れたデッキになる。ここで大事なのが、最適な圧力に調整して品質を揃えること。圧力が強すぎるとデッキがつぶれてしまったり、せっかく美しく染めた色の見た目が悪くなってしまったりする。もちろん、圧力が弱すぎると木材がしっかりと重ならない。難しいのは、季節や天候によっても、素材がその影響を受けるため、圧力の調整が必要になるところだ。

金型の角度にも注目してほしい。「UAG PRIDECK」は「キック」と呼ばれる板の前後の角度を、「ハイ」「ミドル」「ロー」の3タイプ展開している。これは、どこまでも本物のスケボーに近づけたいという、指スケ職人のこだわり。そして、誰もが自分の指にぴったりのデッキを見つけて遊んでほしいという、まさに「世界中の、すべての指を楽しませたい」という想いからだ。

1枚1枚に、指づくりプライドをかけて。

プレスしてひとつになった板を金型から取り出した後は、シェイプする。板を削り、形づくる作業だ。まずは「ルーター」と呼ばれる高速回転ドリルを使い、粗削りを行う。そして、指づくり職人の「指感覚」に頼ってラウンドをきれいに整えていく。

「1枚1枚と、しっかり向き合ってつくる」そう言ってしまえば簡単に聞こえるが、これがなかなか難しい。けれども、納得いくデッキができあがり、このデッキを使って楽しんでいる人の姿を想像すると、これほど楽しいことはないと感じる。たくさんのこだわりが、遊ぶ人の「楽しさ」と「お気に入り」をつくると信じて、指づくり職人は今日も、「UAG PRIDECK」にプライドをかけている。